Uber Eatsは都内でもう稼げない?元稼げる副業の代表格が崩壊した理由 配達員の急増と供給過多

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■ かつて「夢の副業」だったUber Eats配達

かつてUber Eats(ウーバーイーツ)は、都内のフリーランスや学生、副業層の間で“夢のように稼げる仕事”として知られていました。
2019~2021年頃までは、繁忙期やピークタイムに稼働すれば「日給2万円」「月収30万円超え」も珍しくありませんでした。SNSでも“ウーバーで月収40万!”という投稿が溢れ、特にコロナ禍では本業以上の収入を得る人もいたほどです。

しかし、2023年以降、報酬体系の変更・競合の増加・配達員の過剰供給によって状況は一変。
現在では「全然稼げない」「1日10時間稼働しても1万円届かない」といった声が相次いでいます。


■ 都内でも報酬は激減 ― 平均単価の実態

● 平均報酬:1件あたり300〜600円前後

都内(特に23区内)での平均報酬は、以前の800〜1,200円から現在では300〜600円台まで低下しています。
Uber Eatsの報酬は「ベース料金+距離料金+時間補正+インセンティブ」で構成されていますが、2022年以降この“ベース料金”が大幅に引き下げられました。

配達員の投稿より
「東京で1件配達しても300円台。3km走っても500円程度しかもらえない」

このように、距離を走っても報酬が伸びず、ガソリン代や電動自転車の充電費を考慮すると実質赤字に近いケースも出ています。


■ 1時間あたりの実働収入 ― 現実は「500〜1,200円前後」

Uber Eatsでの実際の“時給換算”を見てみましょう。

稼働状況平均件数1件単価時間報酬(概算)
平日昼(11〜14時)2件400円約800円
平日夜(18〜21時)3件500円約1,500円
深夜・閑散期1件以下400円400円以下
ピーク時+クエスト適用3件700円約2,100円(最大値)

平均すると、時給換算で800〜1,200円前後
ピーク報酬やクエストが重ならない限り、東京都の最低賃金(1,113円/2025年)を下回るケースも多くなっています。

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■ 報酬が下がった3つの理由

① 配達員の急増と供給過多

Uber Eatsは個人事業主として誰でも登録できるため、景気悪化や副業ブームにより配達員が激増。
特に都内では需要より供給が上回り、1件の配達を複数の配達員で取り合う状況になっています。

② アルゴリズムの変更

2022年頃から導入された「報酬算出アルゴリズム」により、報酬が一律化・自動化されました。
以前のような“距離ボーナス”や“時間報酬アップ”が廃止され、システム的に報酬が安定=低下する方向に。

③ クエスト・ピーク報酬の縮小

「〇件配達で+○○円」などのボーナスが減額・条件厳格化され、体力的に割に合わなくなりました。
特に“短距離多配達”型の報酬設計になり、効率より回数優先の設計が配達員の不満を招いています。


■ SNS・掲示板での声:「今はもう無理」「時給500円以下も」

X(旧Twitter)などでは、以下のような声が相次いでいます。

「3年前は日給2万円いけたのに、今は10時間やって1万円届かない」
「都内でも鳴らない(注文が入らない)時間帯が増えた」
「ガソリン代・自転車バッテリー代を引いたら時給500円」
「クエストが無いと生計立てられない。まじで限界」

これらの意見は一部ではありますが、“都内でも稼げなくなった”という共通認識が広がっているのは間違いありません。


■ 配達員の実態:副業から生活維持型へ

かつてUber Eatsは「好きなときに気軽に働ける副業」として人気を集めましたが、
現在では“自由”よりも“過酷さ”が強調されるようになっています。

  • 雨の日でも注文を稼ぐために稼働
  • 長距離配達でも報酬が上がらない
  • ピークタイムの競争が激しく鳴らない
  • 体力・精神的に消耗が激しい

その結果、副業ではなく「他に仕事がない人が生活のために稼働する」構造へとシフトしつつあります。


■ 他デリバリーとの比較:出前館・menu・Wolt

サービス名1件平均報酬特徴
Uber Eats約400〜600円自由度が高いが単価低下
出前館約600〜1,000円シフト制・固定報酬で安定
menu約500〜800円ピーク報酬がやや高い
Wolt約400〜700円都心密集エリアでは強い

比較すると、出前館の方が安定して稼げるという声も多く、
最近では“Uberから出前館へ移動”する配達員も増えています。


■ それでもUber Eatsを続ける理由

それでもUber Eatsを続ける人がいるのは、やはり「時間の自由」が最大の魅力だからです。

  • 出勤・退勤がない
  • スマホひとつで即稼働
  • 自分のペースで働ける
  • 他の仕事との掛け持ちがしやすい

副業やスキマ時間活用という点ではまだ魅力は残っています。
しかし「本業並みに稼ぐ」という観点では、もはや現実的ではありません。


■都内でもUber Eatsは“稼げない時代”に突入

2025年現在、Uber Eatsで稼げる人はごく一部です。
稼げなくなった主な理由は以下の3点:

  1. 単価の下落(1件あたり報酬が半減)
  2. 配達員の過剰供給
  3. クエスト報酬の縮小とアルゴリズム変更

つまり、努力や経験ではなくシステム的に報酬が上がらない構造になっているのです。

都内でも、1時間あたりの報酬が最低賃金を下回る例が多発しており、
「稼げる副業」というイメージは完全に過去のものとなりました。


■ 代替案:これからは「スキル型副業」へ

Uber Eatsでの体力労働から脱却するには、
ライティング・動画編集・AIツール運用など、時間単価を上げるスキル副業への転換が注目されています。

もし副業としての自由度と収益を両立したいなら、
「配達よりも頭を使う仕事」へシフトするのが2025年の賢い選択です。


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